第5章 生徒を変える
 
(1)問題行動を起こす子どもたち
 

 私が現役の教師をしていた昭和50年代は、まさに校内暴力が吹き荒れていた時代でした・・・・。
そして、そのころ私が一番感銘を受けた言葉は、当時の人気テレビドラマの「3年B組金八先生」のなかの『生徒はくさったみかんではない』という言葉でした。問題行動を起こしてばかりいた生徒を、「その生徒さえいなければ問題行動がおさまると考えていた一部の大人や教師がいたことは事実でした。
 問題行動を起こす生徒と、正面からぶつかりあって、その生徒の心を開いていくことが唯一の解決方法です・・・・。生徒と同じ立場に立って、同じ目線で考えて行くことが何よりも大切だと思っています。