第3章 学級通信
 学級通信をどう書いていくか。
 学級通信って、いいものだと思うのだけれど、どうしても1年間続かないと言われる先生が多いです…。私は普通はB4を2つ折りにして縦書きで書いてきましたが、
スタート時は、例えばA4またはB5のコピー用紙に大きく題字を書いて、その下に自分の思いを2行でも3行でもいいから書いて、クラスの生徒分プリントして渡すことから始めればいいのだと思います。少なくとも、10号から20号くらいまでに達するまでは期待した反応は来ないものだと覚悟して始めるべきだと思います。でも、学級通信は、非常に優れたコミュニケーションの道具なのです。でも、上手に書こうとか見栄えの良いものにしようなどと考えないほうがいいと思います。どんなに下手なレイアウトでも、どんなに下手な字であってもクラスの生徒というものは、自分たちのことを考えて何かを訴えようとしてくれる先生の個性を受け入れ、やがて支えてくれるようになります。まずは、3日くらい続けて発行し、時間的に無理だなあと感じたら、週1回か2回に発行するようにすればいいのです。私は、自分がすごく落ち込んでしまったときに20日くらい学級通信が書けなかったこともありました…。でも、1ヶ月を超えて発行しないでいると生徒から忘れられてしまうから気を付けてください。(3/28)
 私の学級通信について、以下、具体的に書いてみたいと思います。
トップタイトルはクラスや生徒をほめる中身です。「○○先生の授業、とても真剣にみんなが受けていたって聞いたよ!俺、すごくうれしかった・・・・。」とか、「△△君が給食の後、散らかっていたゴミを黙ってゴミ箱の中に入れていた。すごい!!」
とか、「昨日の3班の廊下掃除当番、すごくきれいだった。」などというような中身を書いていきます。何かほめるようなことはないのかという気持ちで子供たちを見ていると、次々と発見できるものなのです…。そして、「今度はぼくのことを書いて!」とか、「わたしたちは、こんなことをやったんだよ・・・。」とか、次々と記事を持ってきてくれる生徒も出てきます・・・・。左側のページが班日誌の中身(2ページ目)は班日誌の中身(生徒の意見や保護者の意見)で埋められるようになると、記事を書くのに苦労しなくて済むようになります・・・・。
  さて、学級通信が定着し始めたら、今度は担任からの要求をバンバンぶつけていきます。「なんで、授業についていけない仲間がいても、知らん顔をしているんだ!?」「本気の授業を創りだしてみろよ!」 など、生徒が反発して意見を書いてくるようなことを書いていきます…。(私の学級通信のタイトルは、数十年間一貫して『ぶつかりっこ』でした。)学級通信を使って、生徒の世論を湧き立たせて、最終的に、みんなの気持ちを一つにまとめていく・・・・。そんな狙いも学級通信にはあると思うのです。学級通信について書きだすと、いくらでも書くことができますが、後は違う機会に書きたいと思います。